個人事業と法人経営のどちらがよいか

事業を行っていると個人事業主での事業がよいか、それとも法人を設立するほうが良いのかということを決めなければならない場面があります。

個人事業で行うことがよいのか、それとも法人経営がよいのかということについてメリットを含めて解説していきます。

個人事業と法人経営のメリット

個人事業と法人経営の大きな違いとしては、まず税金の違いがあるということです。

個人事業での利益に対する税金は個人の所得税や住民税、消費税となります。

一方で法人での利益に対する税金は法人税と所得税となります。

個人での所得税と法人での法人税の大きな違いとして税率の違いが挙げられ、所得税は利益が増えるごとに税率が上がる累進課税である一方、法人での法人税は一定税率であることが特徴として挙げられます。

このように個人事業と法人経営には法人経営の方が利益が上がれば上がるほど税金が少なくて済むというメリットがあるのです。

そして対法人のビジネスを行う際には法人経営を行っていたほうがメリットが大きいのです。

しかし、法人経営にもデメリットがあります。

それが、税務に関する複雑さです。

法人経営を行う際には、役員報酬を期中の途中から変えることの出来ないという制約や、税務申告の複雑さなどもあるため、もしスモールビジネスで行っていくのであれば個人事業の方が円滑なビジネスを進めていくことが出来ることもあります。

個人事業と法人経営のどちらを選ぶかという基準

もし個人事業と法人経営のどちらを選ぶかということに迷った場合には次の基準でどちらかを選んでいくとよいでしょう。

・利益に関する問題

個人事業と法人での税務上での損益分岐点はおおよそ800～1000万円といわれています。

そのため、この水準を超えるかどうかということでどちらかを選んでみてもよいでしょう。

・ビジネスを行う上での問題

もし対法人でビジネスを行っていくのであれば法人での経営、対個人でのビジネスかつ気軽に始めたい場合には個人事業という形で検討することも一つの手段です。

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