税務調査前に修正申告を行うメリット・デメリット
税務調査は企業にとって避けて通れないものですが、調査前に自主的に修正申告を行うことで、リスクを軽減できる場合があります。
一方で、慎重な判断が求められるため、そのメリット・デメリットを把握することが重要です。
本記事では、税務調査前に修正申告を行うことのメリットとデメリットについて解説します。
税務調査前の修正申告とは
税務調査前の修正申告とは、税務署からの指摘を受ける前に、企業が自ら申告内容を見直し、誤りがあれば修正して追加の税金を納める手続きです。
税務署に発覚する前に自主的に申告を行うことで、ペナルティの軽減が期待できます。
税務調査前に修正申告を行うメリット
主なメリットとして、以下が挙げられます。
加算税の軽減
税務調査の前に修正申告を行うことで、本来課される過少申告加算税や無申告加算税を軽減できる可能性があります。
自主的な申告により、通常10%~30%の加算税が0%〜5%に軽減されるケースがあります。
また、税務調査が通知された後でも、更正・決定の予知前(通説では調査着手前)までに修正申告を行うことで、加算税が5%〜25%に軽減されるケースもあります。
延滞税の抑制
誤りがあった場合、納付すべき税額に対して延滞税が発生します。
修正申告を早めに行うことで、延滞税の発生期間を短縮し、最終的な負担を軽減できます。
重加算税のリスク軽減
税務調査の際、意図的な申告漏れと判断されると重加算税が課される可能性があります。
調査前に修正申告を行うことで、重加算税の適用リスクを軽減できます。
税務調査前に修正申告を行うデメリット
一方、主なデメリットとして、以下が挙げられます。
税務調査のリスクが完全になくなるわけではない
修正申告を行ったとしても、税務署が調査を行う可能性はあります。
また、過去の申告内容に他の誤りがある場合、さらなる指摘を受けることも考えられます。
税務調査が厳しくなる可能性
事前に修正申告を行うことで、税務当局に「問題がある」と認識される可能性があります。
これにより、調査対象期間が通常より増えたり、詳細に行われたりする場合があるため注意が必要です。
まとめ
税務調査前に修正申告を行うことで、加算税の軽減などのメリットがありますが、税務調査のリスクが完全になくならないなどのデメリットも存在します。
どのタイミングで修正申告を行うべきかは、企業の状況や税務リスクを総合的に判断する必要があります。
修正申告を検討する際には、専門家である税理士に相談し、適切な対応を取ることをおすすめします。
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